食品の生菌数および大腸菌群数・E. coli数迅速測定キット「シンプレート」の評価

「要約」食品からの生菌数, 大腸菌群数およびE. coli数測定を迅速測定キット「シンプレート」と公定法の標準寒天培地およびデスオキシコーレイト寒天培地の混釈法ならびにペトリフイルムECプレートで比較した. その結果は次のとおりである. 1. 食品154検体からの「シンプレート」と標準寒天培地による生菌数の相関係数は0.95で, 両者は非常に高い相関が認められた. 2. 食品258検体からの「シンプレート」およびデソキシコーレイト寒天による大腸菌群の陽性数はそれぞれ126および112検体であり, 「シンプレート」の陽性数はデスオキシコーレイト寒天培地より14検体多かった. 両検査法における大腸...

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Veröffentlicht in:日本食品微生物学会雑誌 2004-12, Vol.21 (4), p.281-287
Hauptverfasser: 武政二郎, 今井一人, 寺本忠司, 岡本一成, 浅本和徳, 宮本寛子, 松好祐子, 梅迫誠一, 江馬則子, 田口和子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」食品からの生菌数, 大腸菌群数およびE. coli数測定を迅速測定キット「シンプレート」と公定法の標準寒天培地およびデスオキシコーレイト寒天培地の混釈法ならびにペトリフイルムECプレートで比較した. その結果は次のとおりである. 1. 食品154検体からの「シンプレート」と標準寒天培地による生菌数の相関係数は0.95で, 両者は非常に高い相関が認められた. 2. 食品258検体からの「シンプレート」およびデソキシコーレイト寒天による大腸菌群の陽性数はそれぞれ126および112検体であり, 「シンプレート」の陽性数はデスオキシコーレイト寒天培地より14検体多かった. 両検査法における大腸菌群数の相関係数は0.79で, 良好な相関が認められた. 3. 鶏肉65検体からの「シンプレート」およびペトリフイルムECプレートによるE. coli検出はそれぞれ54および52検体であり, 鶏肉49検体の「シンプレート」およびペトリフイルムECプレートにおけるE. coli数の相関係数は0.86であった.
ISSN:1340-8267