地域在住女性高齢者の疼痛の部位数と身体機能および精神・心理機能との関係

本研究目的は地域在住高齢女性を疼痛の部位数によって分類し,比較することで,疼痛を有する高齢者の特徴を明らかにすることである。対象は,186名の高齢女性(平均年齢72.5±5.9歳)とした。測定は,身体機能および精神心理機能を調査した。対象者を疼痛0箇所,1箇所,2箇所以上で分類を行い,一元配置分散分析後,多重比較Tukey 法を用いて比較した。その結果,疼痛部位数が2箇所以上群は0箇所群あるいは1箇所群と比べて大腿四頭筋筋力体重比,上体起こし回数,片足立ち保持時間が有意に低く,Timed Up and Go test,睡眠不良状態,主観的不健康感は有意に高かった。疼痛の部位数0箇所群と1箇所群...

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Veröffentlicht in:ヘルスプロモーション理学療法研究 2017/04/14, Vol.7(1), pp.7-12
Hauptverfasser: 安彦, 鉄平, 村田, 伸, 大杉, 紘徳, 窓場, 勝之, 阿波, 邦彦, 白岩, 加代子, 堀江, 淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究目的は地域在住高齢女性を疼痛の部位数によって分類し,比較することで,疼痛を有する高齢者の特徴を明らかにすることである。対象は,186名の高齢女性(平均年齢72.5±5.9歳)とした。測定は,身体機能および精神心理機能を調査した。対象者を疼痛0箇所,1箇所,2箇所以上で分類を行い,一元配置分散分析後,多重比較Tukey 法を用いて比較した。その結果,疼痛部位数が2箇所以上群は0箇所群あるいは1箇所群と比べて大腿四頭筋筋力体重比,上体起こし回数,片足立ち保持時間が有意に低く,Timed Up and Go test,睡眠不良状態,主観的不健康感は有意に高かった。疼痛の部位数0箇所群と1箇所群の間には,有意差を示した項目はなかった。以上のことから,疼痛の部位数という側面を考慮することで,疼痛を有する高齢者の特徴をより詳細に捉えることが可能なことを明らかにした。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.7.7