(7) キャリアデザインって何だっけ?

「1. はじめに」キャリアデザインの記事を依頼された. 私は大学をドロップアウトして研究者から開発者になった者なので, 研究者を目指す人たちにアドバイスするには適任でないと思われるが, 「失敗は成功のもと」とも言われる. 反面教師としてならば参考になることもあるかもしれない. 「2. 私のキャリアパス」私は1992年に大阪大学基礎工学部柳田敏雄教授の研究室に4年生として配属され, 同年秋より柳田生体運動子プロジェクトが開始された. 5年間のプロジェクトは, 「生体分子1個を見て捕まえて計測する」という当時の夢物語を実現することになるが, その立ち上げから成果発表までを, 期せずして目の当たりに...

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Veröffentlicht in:生物物理 2021-09, Vol.61 (5), p.340-342
1. Verfasser: 井上裕一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」キャリアデザインの記事を依頼された. 私は大学をドロップアウトして研究者から開発者になった者なので, 研究者を目指す人たちにアドバイスするには適任でないと思われるが, 「失敗は成功のもと」とも言われる. 反面教師としてならば参考になることもあるかもしれない. 「2. 私のキャリアパス」私は1992年に大阪大学基礎工学部柳田敏雄教授の研究室に4年生として配属され, 同年秋より柳田生体運動子プロジェクトが開始された. 5年間のプロジェクトは, 「生体分子1個を見て捕まえて計測する」という当時の夢物語を実現することになるが, その立ち上げから成果発表までを, 期せずして目の当たりにする幸運に恵まれた. 学生の我々は最初こそ文字通り見て学ぶだけであったが, プロジェクト研究員の皆さんの試行錯誤の一部を徐々に手伝いながら新しい1分子計測技術を習得していった.
ISSN:0582-4052