発光タンパク質による光イメージング
「1. 発光プローブによる光イメージングを始める前に」 1990年代, 緑色蛍光タンパク質GFPがタンパク質由来の蛍光体として注目され, 遺伝子レベルで各種プローブが作られたことから蛍光イメージングの世界は急激な拡がりを遂げた. この蛍光イメージングの進歩とともに, 発光タンパク質による光イメージングにも注目が集まりつつある. これは蛍光イメージングで得られない生命情報を得る手法として認知されつつあることによる. 従来, 発光タンパク質は遺伝子発現解析やATP計測として, 1細胞を相手にするのでなく, 細胞集団を相手にするバイオツールの世界で活躍していた. これは, 発光強度の不足や計測機器の...
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Veröffentlicht in: | 生物物理 2009, Vol.49(2), pp.070-074 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. 発光プローブによる光イメージングを始める前に」 1990年代, 緑色蛍光タンパク質GFPがタンパク質由来の蛍光体として注目され, 遺伝子レベルで各種プローブが作られたことから蛍光イメージングの世界は急激な拡がりを遂げた. この蛍光イメージングの進歩とともに, 発光タンパク質による光イメージングにも注目が集まりつつある. これは蛍光イメージングで得られない生命情報を得る手法として認知されつつあることによる. 従来, 発光タンパク質は遺伝子発現解析やATP計測として, 1細胞を相手にするのでなく, 細胞集団を相手にするバイオツールの世界で活躍していた. これは, 発光強度の不足や計測機器の限界から分子イメージングの手法として不適格と考えられてきたためである. しかしながら, 種々の発光タンパク質や発光・蛍光融合タンパク質プローブの開発などによる強度の向上, 高感度の冷却CCDカメラを搭載した計測機器などの進歩から, 発光イメージングの可能性が大きく広がった. |
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ISSN: | 0582-4052 1347-4219 |
DOI: | 10.2142/biophys.49.070 |