咬合スコアとは何か: 咬合スコア委員会報告
「はじめに」健康保険における歯科医療費が抑制され, 歯科医院あたりの患者数も減少傾向にあることから歯科医院経営は冬の時代と言われている. とくに来院患者数の減少は切実な問題であり, さまざまな増患対策が考えられ, 多くの試みがされている. しかし, 現状では1つの医院の患者数が増えれば, 近医の患者数が減るという結果に終わるだけである. すなわち, 現状の増患対策では, 小さなパイを多過ぎる人数で奪い合っているだけであり, 歯科医療界全体としては何の解決にもなっていない. われわれ歯科医師は, 自発的に診療室に足を運んでくる患者のみに対応しているだけである. しかし, おそらく口腔に問題や悩み...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 2007/04/23, Vol.27(1-2), pp.144-147 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」健康保険における歯科医療費が抑制され, 歯科医院あたりの患者数も減少傾向にあることから歯科医院経営は冬の時代と言われている. とくに来院患者数の減少は切実な問題であり, さまざまな増患対策が考えられ, 多くの試みがされている. しかし, 現状では1つの医院の患者数が増えれば, 近医の患者数が減るという結果に終わるだけである. すなわち, 現状の増患対策では, 小さなパイを多過ぎる人数で奪い合っているだけであり, 歯科医療界全体としては何の解決にもなっていない. われわれ歯科医師は, 自発的に診療室に足を運んでくる患者のみに対応しているだけである. しかし, おそらく口腔に問題や悩みを抱えながらも歯科医院を受診していない潜在患者は非常に多く, さらに, 口腔内に問題を抱えながら自覚していない巨大な潜在患者群も存在していると考えられている. 医科分野では, 医療機関において潜在患者の疾患をチェックする「検診」の普及よりも, 「セルフチェック」という考え方を潜在患者掘り起こしの強力なツールとして, 最近急速に普及させようとしている. |
---|---|
ISSN: | 1346-8111 1884-8230 |
DOI: | 10.14399/jacd1999.27.144 |