Retroauricular Hairline Incision を用いた耳下腺腫瘍摘出術症例

耳下腺腫瘍摘出術の皮膚切開は S 字状に行うことが一般的である. S 字状皮膚切開では耳前部や頸部に皮膚切開痕が残るため審美性の面で課題が残る. 審美性の面から Facelift incision (以下 FI) を用いた手術や耳前部に切開を行わない Retroauricular hairline incision (以下 RAHI) を用いた手術が行われているが, 依然として報告は少ない. 2017年3月1日~6月30日までの期間にわれわれはこの RAHI を用いた耳下腺腫瘍摘出術を8例経験した. 術後創部の経過はいずれの症例でも良好であり, 審美的に良好な結果を得られた....

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2020/08/20, Vol.123(8), pp.745-750
Hauptverfasser: 児嶋, 圭介, 宮崎, 拓也, 玉木, 久信, 佐藤, 進一, 大森, 孝一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:耳下腺腫瘍摘出術の皮膚切開は S 字状に行うことが一般的である. S 字状皮膚切開では耳前部や頸部に皮膚切開痕が残るため審美性の面で課題が残る. 審美性の面から Facelift incision (以下 FI) を用いた手術や耳前部に切開を行わない Retroauricular hairline incision (以下 RAHI) を用いた手術が行われているが, 依然として報告は少ない. 2017年3月1日~6月30日までの期間にわれわれはこの RAHI を用いた耳下腺腫瘍摘出術を8例経験した. 術後創部の経過はいずれの症例でも良好であり, 審美的に良好な結果を得られた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.123.745