日本人頭頸部癌患者におけるセツキシマブ併用放射線治療の有効性と有害事象

はじめに : 2012年12月にセツキシマブが頭頸部扁平上皮癌治療に保険承認されて以降, セツキシマブ併用放射線治療 (Bioradiotherapy, BRT) が頭頸部癌治療の選択肢の一つとなり広く行われてきた. 一方, この短い試用期間の間に致死的間質性肺炎を含めて有害事象の発生頻度や奏効率が欧米と異なるのではないか, との意見も出始めている. 本稿では, 日本の一般臨床における頭頸部癌患者におけるBRTの治療完遂率, 奏効率および有害事象発現率を報告する. またこれに付随して, 日本人におけるBRTに関する課題を検討する. 対象と方法 : 対象は2013年3月から2016年2月の間に,...

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2018/06/20, Vol.121(6), pp.838-839
Hauptverfasser: 平澤, 一浩, 岡本, 伊作, 本橋, 玲, 佐藤, 宏樹, 高瀬, 聡一郎, 縣, 愛弓, 武田, 淳雄, 塚原, 清彰
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに : 2012年12月にセツキシマブが頭頸部扁平上皮癌治療に保険承認されて以降, セツキシマブ併用放射線治療 (Bioradiotherapy, BRT) が頭頸部癌治療の選択肢の一つとなり広く行われてきた. 一方, この短い試用期間の間に致死的間質性肺炎を含めて有害事象の発生頻度や奏効率が欧米と異なるのではないか, との意見も出始めている. 本稿では, 日本の一般臨床における頭頸部癌患者におけるBRTの治療完遂率, 奏効率および有害事象発現率を報告する. またこれに付随して, 日本人におけるBRTに関する課題を検討する. 対象と方法 : 対象は2013年3月から2016年2月の間に, 当科で初根治治療としてBRTを行った頭頸部扁平上皮癌45例である. これらを対象に, 治療完遂率, 治療奏効率および粗生存率を検討した.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.121.838