当院で行っている胎便性腸閉塞に対するガストログラフィン注腸療法

「はじめに」胎便性腸閉塞に対する注腸療法は本邦で幅広く行われているが, 施設によってその適応, 方法は異なると思われる. 当院で行っている注腸療法の手順を概説するとともに, その効果を報告する. 「注腸療法の適応」胎便排泄遅延に伴う腸閉塞症状を呈する症例のうち, グリセリン浣腸を行っても十分な胎便排泄が得られず, NGチューブを用いた腸管減圧を行ってもX線上腸管拡張が進行している症例を適応とする. 実際に行うかどうかは新生児科医と小児外科医が協議の上決定する. 手技自体は透視室で小児外科医が行うが, バギングなど注腸中の全身管理は新生児科医が行う. 「当院で行っている注腸療法の実際」当院ではガ...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2024-04, Vol.59 (4), p.942-944
Hauptverfasser: 三宅啓, 矢本真也, 野村明芳, 大林樹真, 根本悠里, 津久井崇文, 福本弘二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」胎便性腸閉塞に対する注腸療法は本邦で幅広く行われているが, 施設によってその適応, 方法は異なると思われる. 当院で行っている注腸療法の手順を概説するとともに, その効果を報告する. 「注腸療法の適応」胎便排泄遅延に伴う腸閉塞症状を呈する症例のうち, グリセリン浣腸を行っても十分な胎便排泄が得られず, NGチューブを用いた腸管減圧を行ってもX線上腸管拡張が進行している症例を適応とする. 実際に行うかどうかは新生児科医と小児外科医が協議の上決定する. 手技自体は透視室で小児外科医が行うが, バギングなど注腸中の全身管理は新生児科医が行う. 「当院で行っている注腸療法の実際」当院ではガストログラフィンはより希釈した方が胎便の溶解効果が高いというこれまでの経験を踏まえて, 注射用水で6倍に希釈したガストログラフィンを用いている.
ISSN:1348-964X