神経内分泌腫瘍との鑑別が困難であったgangliocytic paragangliomaの1例

「症例」患者: 38歳, 女性. 既往歴: 特記事項なし. 現病歴: 検診の上部消化管内視鏡検査にて十二指腸乳頭部の腫大を認めたため, 近医より紹介となった. 血液生化学的検査: 肝・胆道系酵素, 膵酵素, CA19-9, CEAはいずれも正常であった. 現症: 血圧120/68mmHg, 腹部は平坦かつ軟であり, その他にも異常所見を認めなかった. 上部消化管内視鏡検査所見: 側視鏡による観察では十二指腸乳頭部は共通管開口部の肛門側を主体として隆起していた. 同部位には bridging fold と可動性を認め, クッションサインは陰性であった. 隆起の表面は中央部にびらんを一カ所認めるも...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2017/12/08, Vol.91(1), pp.162-163
Hauptverfasser: 瀬座, 勝志, 岩永, 光巨, 大内, 麻愉, 長島, 有輝, 丸太, 亨, 小泉, 周子, 中村, 奈海, 齊藤, 昌也, 福田, 吉宏
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」患者: 38歳, 女性. 既往歴: 特記事項なし. 現病歴: 検診の上部消化管内視鏡検査にて十二指腸乳頭部の腫大を認めたため, 近医より紹介となった. 血液生化学的検査: 肝・胆道系酵素, 膵酵素, CA19-9, CEAはいずれも正常であった. 現症: 血圧120/68mmHg, 腹部は平坦かつ軟であり, その他にも異常所見を認めなかった. 上部消化管内視鏡検査所見: 側視鏡による観察では十二指腸乳頭部は共通管開口部の肛門側を主体として隆起していた. 同部位には bridging fold と可動性を認め, クッションサインは陰性であった. 隆起の表面は中央部にびらんを一カ所認めるものの, 上皮性腫瘍を疑う変化はなく, びらんからの生検では異常を認めなかった. 超音波内視鏡検査所見: 十二指腸乳頭部肛門側に粘膜下層を主体とする12mmの mixed echoic な腫瘍を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.91.1_162