消化管アミロイドーシスに非閉塞性腸管虚血を併発した1例
「症例」患者:71歳, 男性. 主訴:食欲低下, 下腿浮腫. 既往歴:特記事項なし. 現病歴:徐々に進行する食欲低下と下腿浮腫を主訴に当院を受診した. 下腿浮腫に関しては循環器科で心不全と診断され利尿剤などの薬物療法が開始されたが, 心不全の原因は不明であった. 食欲不振に関して当科で精査の方針となった. 初診時現症:身体所見上は下腿浮腫以外に明らかな異常所見はなかった. 血液生化学所見:腫瘍マーカーを含め明らかな異常はみられなかった. 初診時腹部造影CT所見:著明な胃壁の肥厚を認めた. 上部消化管内視鏡検査所見:前庭部から幽門部にかけて伸展不良を認めたため, 4型胃癌を疑い生検を行った. し...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2017/06/09, Vol.90(1), pp.96-97 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」患者:71歳, 男性. 主訴:食欲低下, 下腿浮腫. 既往歴:特記事項なし. 現病歴:徐々に進行する食欲低下と下腿浮腫を主訴に当院を受診した. 下腿浮腫に関しては循環器科で心不全と診断され利尿剤などの薬物療法が開始されたが, 心不全の原因は不明であった. 食欲不振に関して当科で精査の方針となった. 初診時現症:身体所見上は下腿浮腫以外に明らかな異常所見はなかった. 血液生化学所見:腫瘍マーカーを含め明らかな異常はみられなかった. 初診時腹部造影CT所見:著明な胃壁の肥厚を認めた. 上部消化管内視鏡検査所見:前庭部から幽門部にかけて伸展不良を認めたため, 4型胃癌を疑い生検を行った. しかし病理結果で悪性所見は得られなかった. 超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)所見:肥厚した胃壁より細胞診を行ったが, やはり悪性所見は認められなかった. 経過:初診より1カ月後に心不全の増悪のため循環器科へ再入院となったが, 利尿剤増量でも浮腫の改善は乏しかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.90.1_96 |