非切除胃早期癌にESDを行いGCPを認めた1例
「はじめに」 Gastritis cystica profunda(以下, GCP)は, 胃腺窩上皮の過形成と粘膜下層に増生する嚢胞状拡張腺管を特徴とする. 胃切除後の吻合部に認めることが多く, 非切除胃でのGCPの報告は少ない1, 2). 今回, 非切除胃の早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(以下, ESD)を施行し, GCPの合併を認めた1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:74歳, 男性. 既往歴:頸椎症. 現病歴:高血圧症, 多発リウマチ性関節炎で近医に通院していた. スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査を施行し, 胃に褪色調の扁平隆起性病変を認めた. 生検でGroup...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2012/12/07, Vol.81(2), pp.96-97 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 Gastritis cystica profunda(以下, GCP)は, 胃腺窩上皮の過形成と粘膜下層に増生する嚢胞状拡張腺管を特徴とする. 胃切除後の吻合部に認めることが多く, 非切除胃でのGCPの報告は少ない1, 2). 今回, 非切除胃の早期胃癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(以下, ESD)を施行し, GCPの合併を認めた1例を経験したので報告する. 「症例」 患者:74歳, 男性. 既往歴:頸椎症. 現病歴:高血圧症, 多発リウマチ性関節炎で近医に通院していた. スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査を施行し, 胃に褪色調の扁平隆起性病変を認めた. 生検でGroup3であり, 治療目的に当院紹介受診した. 入院時他覚所見:特記すべきことなし. 入院時血液検査:特記すべき異常所見なし. 入院後経過:上部消化管内視鏡検査で胃体中部前壁小彎側に, 前医で指摘された10×8mm大の褪色調の境界明瞭な扁平隆起性病変を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.81.2_96 |