内視鏡的に穿破部位を確認し治療しえた膵仮性嚢胞の1例

「はじめに」 膵仮性嚢胞ドレナージには種々の手段があるが, 最近では各種内視鏡的ドレナージ法が普及してきている. 我々は超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography:EUS)下ドレナージ術を予定したが, 直前に内視鏡的に穿破部位を確認し治療しえた膵仮性嚢胞の1症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:85歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:72歳時に胆嚢摘出術. 現病歴:乳頭部癌に対してbest supportive careの方針のもと外来経過観察を行っていたが, 急性膵炎を発症し入院となった. 生活歴:喫煙なし. 飲酒なし. 現症:身長...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2012/06/10, Vol.80(2), pp.150-151
Hauptverfasser: 谷坂, 優樹, 良沢, 昭銘, 岩野, 博俊, 及川, 裕将, 豊嶋, 直也, 垣本, 哲宏, 和田, 祥城, 池原, 伸直, 山村, 冬彦, 大塚, 和朗, 井上, 晴洋, 工藤, 進英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 膵仮性嚢胞ドレナージには種々の手段があるが, 最近では各種内視鏡的ドレナージ法が普及してきている. 我々は超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography:EUS)下ドレナージ術を予定したが, 直前に内視鏡的に穿破部位を確認し治療しえた膵仮性嚢胞の1症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:85歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 家族歴:特記事項なし. 既往歴:72歳時に胆嚢摘出術. 現病歴:乳頭部癌に対してbest supportive careの方針のもと外来経過観察を行っていたが, 急性膵炎を発症し入院となった. 生活歴:喫煙なし. 飲酒なし. 現症:身長160cm, 体重53kg, 体温37.8℃, 血圧138/78mmHg, 脈拍80回/分・整, 意識清明. 結膜に貧血・黄疸なし. 表在リンパ節を触知しなかった. 胸部に異常所見はなく, 腹部は膨満しており, 心窩部圧痛を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.80.2_150