表面陥凹型を呈した転移性大腸印環細胞癌の1例―cytokeratinの免疫染色による原発と転移の鑑別

症例は,56歳男性。3年前に進行胃癌切除歴がある。食欲不振の原因検索のために行われた大腸内視鏡検査で横行結腸に4mmのIIa+IIc型病変を認め,EMRを行った。粘膜内病変を主体とした印環細胞癌であったため,原発性と転移性を鑑別する目的でcytokeratin7(CK7)と20(CK20)の免疫染色を行った。胃,大腸ともにCK7陽性,CK20陰性であり,胃の大腸癌転移と診断した。cytokeratinの免疫染色が鑑別に有用であった胃原発転移性大腸印環細胞癌の1例を経験したので報告する。...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2006/06/10, Vol.68(2), pp.154-155
Hauptverfasser: 石川, 恵子, 石川, 栄一, 伴, 慎一, 太田, 慎一, 宮澤, 光男, 田村, 知之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は,56歳男性。3年前に進行胃癌切除歴がある。食欲不振の原因検索のために行われた大腸内視鏡検査で横行結腸に4mmのIIa+IIc型病変を認め,EMRを行った。粘膜内病変を主体とした印環細胞癌であったため,原発性と転移性を鑑別する目的でcytokeratin7(CK7)と20(CK20)の免疫染色を行った。胃,大腸ともにCK7陽性,CK20陰性であり,胃の大腸癌転移と診断した。cytokeratinの免疫染色が鑑別に有用であった胃原発転移性大腸印環細胞癌の1例を経験したので報告する。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.68.2_154