食道粘膜下血腫の1症例
「はじめに」抗凝固療法施行中に激しい嘔吐に引き続いて巨大食道粘膜下血腫をきたし, その経過を内視鏡的に観察しえた1例を経験したので報告する. 「症例」患者:74歳, 男性. 主訴:吐血. 既往歴:1986年から1988年にかけて狭心症にてPTCD施行し, バファリン(81)1T内服開始した. 1997年7月急性心筋梗塞(下壁)にて冠動脈形成術施行し, 2002年2月急性心筋梗塞(後側壁)にて再度PTCD・ステント留置施行した. 2002年5月肺梗塞・下肢深部静脈血栓症発症しワーファリン4mg/day内服開始した. 現病歴:上記経過に対しバファリン81mg/day・ワーファリン4mg/day・パ...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2003/11/25, Vol.63(2), pp.76-77 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」抗凝固療法施行中に激しい嘔吐に引き続いて巨大食道粘膜下血腫をきたし, その経過を内視鏡的に観察しえた1例を経験したので報告する. 「症例」患者:74歳, 男性. 主訴:吐血. 既往歴:1986年から1988年にかけて狭心症にてPTCD施行し, バファリン(81)1T内服開始した. 1997年7月急性心筋梗塞(下壁)にて冠動脈形成術施行し, 2002年2月急性心筋梗塞(後側壁)にて再度PTCD・ステント留置施行した. 2002年5月肺梗塞・下肢深部静脈血栓症発症しワーファリン4mg/day内服開始した. 現病歴:上記経過に対しバファリン81mg/day・ワーファリン4mg/day・パナルジン200mg/dayを内服していた. 2002年11月11日夕食後, 午後8時30分すぎに胃痛・嘔気出現. 数回の嘔吐の後に新鮮血を吐血し当院救急外来へ搬送された. 入院時現症:意識清明, 血圧141/113mmHg, 眼瞼結膜に軽度の貧血あり, 眼球結膜に黄染なしに深部静脈血栓症によると思われる浮腫を認めた. 入院時検査所見(Table 1):血小板17万/mm3と低下なかったがPT 21.5%(INR 2.88)と著明な凝固能の低下を認めた. また, ヘモグロビン10.5g/dlと軽度低下を認めた. 胸部造影CT(Fig. 1):食道右側壁に粘膜下血腫によると思われる造影されない壁の肥厚を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.63.2_76 |