肝門部胆管悪性狭窄に対するステント留置術 : 関西EDS研究会によるmulti-center study

非切除悪性肝門部胆管狭窄に対する胆道ドレナージにおける, 使用ステント (メタリックステント対プラスチックステント) やドレナージ範囲 (片葉ドレナージ対両葉ドレナージ) のドレナージ効果への影響について, 13施設で前向きに調査した. Bismuth分類II以上の92例を対象とし, 上記2因子の組み合わせによる, 4グループに分類し, 一定の基準に従って観察した. ステント閉塞の主因は, メタリックステントでは腫瘍のingrowth, プラスチックステントでは胆泥であった. メタリックステントを用いた両葉ドレナージでは, 他の3群に比べ, 長期のステント開存が得られた. プラスチックステント...

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Veröffentlicht in:胆道 2008/05/31, Vol.22(2), pp.160-168
Hauptverfasser: 久保田, 佳嗣, 向井, 秀一, 田中, 聖人, 岡部, 純弘, 北野, 雅之, 菊池, 英亮, 小山, 茂樹, 八隅, 秀二郎, 斯波, 将次, 安田, 健治朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:非切除悪性肝門部胆管狭窄に対する胆道ドレナージにおける, 使用ステント (メタリックステント対プラスチックステント) やドレナージ範囲 (片葉ドレナージ対両葉ドレナージ) のドレナージ効果への影響について, 13施設で前向きに調査した. Bismuth分類II以上の92例を対象とし, 上記2因子の組み合わせによる, 4グループに分類し, 一定の基準に従って観察した. ステント閉塞の主因は, メタリックステントでは腫瘍のingrowth, プラスチックステントでは胆泥であった. メタリックステントを用いた両葉ドレナージでは, 他の3群に比べ, 長期のステント開存が得られた. プラスチックステントを用いた両葉ドレナージは, 細径のステントが比較的多く用いられており, ステント閉塞による胆管炎が高頻度に発症した. 生存率は4グループ間に差はなかった. 今回の検討では, メタリックステントによる肝両葉ドレナージがQOLを向上させる可能性が示唆された.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.22.160