オルタードキャスト法を用いて部分床義歯の安定と支台歯の負担軽減を図った症例

症例の概要:患者は67歳男性.上顎前歯部の動揺と咀嚼困難を主訴に来院し,下顎部分床義歯不適合による審美および咀嚼障害と診断した.上顎前歯部は即時義歯で審美的回復を,下顎義歯は修理して咀嚼機能および咬合支持の回復を行った.そして機能印象とオルタードキャスト法を活用した最終義歯によって,長期的に良好な経過が得られた.考察:機能印象は義歯の沈下を抑制することで,義歯を安定させ,支台歯の負担を軽減すると考えられる.結論:本症例において,部分床義歯によって審美性および咀嚼機能は回復し,そしてオルタードキャスト法による機能印象は,支台歯の負担の軽減と長期的な義歯の安定をもたらした....

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2016, Vol.8(4), pp.442-445
1. Verfasser: 中林, 晋也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例の概要:患者は67歳男性.上顎前歯部の動揺と咀嚼困難を主訴に来院し,下顎部分床義歯不適合による審美および咀嚼障害と診断した.上顎前歯部は即時義歯で審美的回復を,下顎義歯は修理して咀嚼機能および咬合支持の回復を行った.そして機能印象とオルタードキャスト法を活用した最終義歯によって,長期的に良好な経過が得られた.考察:機能印象は義歯の沈下を抑制することで,義歯を安定させ,支台歯の負担を軽減すると考えられる.結論:本症例において,部分床義歯によって審美性および咀嚼機能は回復し,そしてオルタードキャスト法による機能印象は,支台歯の負担の軽減と長期的な義歯の安定をもたらした.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.8.442