4. 歯の圧覚閾値測定装置の試作とその応用
「I. 目的」歯の圧感覚は咀嚼運動の調節に重要な役割を果たしている. そのため, 天然歯や義歯などの圧覚閾値の測定が以前より行われている. われわれは, 従来よりvon Frey刺激毛を圧覚閾値の測定に用いていた1). しかし, von Frey刺激毛をでは定荷重しか測定できず, またインプラントのように圧覚閾値が高い場合には, 測定ができないこともあった. そこで, 連続的に高い圧覚閾値までの測定が可能な装置を試作したので報告する. 「II. 方法」センサーとして圧縮型ロードセル(TEAC社製TC-SR2K)を用い, 増幅器にはハイブリッドモジュール(ユニパルス社製U-500)を用いた. 本...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2006, Vol.50 (2), p.316-316 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」歯の圧感覚は咀嚼運動の調節に重要な役割を果たしている. そのため, 天然歯や義歯などの圧覚閾値の測定が以前より行われている. われわれは, 従来よりvon Frey刺激毛を圧覚閾値の測定に用いていた1). しかし, von Frey刺激毛をでは定荷重しか測定できず, またインプラントのように圧覚閾値が高い場合には, 測定ができないこともあった. そこで, 連続的に高い圧覚閾値までの測定が可能な装置を試作したので報告する. 「II. 方法」センサーとして圧縮型ロードセル(TEAC社製TC-SR2K)を用い, 増幅器にはハイブリッドモジュール(ユニパルス社製U-500)を用いた. 本装置では圧覚閾値を1gから500gまでの範囲で1g単位にて測定可能である. 測定に際しては, 被験者に測定停止スイッチを持たせ, 補綴装置が押される感じがした場合にスイッチを押すように指示を与えた. 「III. 結果と考察」本装置では, 天然歯の測定は閾値が低いため測定は困難であったが, 閾値が高い遊離端義歯, インプラント義歯, バイトプレートでは十分信頼性のある測定が可能であった. ただし, 咬合面の凹凸の強い部位では測定値の変動がやや大きかった. 「IV. 文献」1)山内六男, 天野仁一朗, 川野襄二. インプラント義歯装着者の口腔感覚に関する研究 第1報 骨内インプラントの圧覚閾値について. 補綴誌32:218~225, 1988. |
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ISSN: | 0389-5386 |