2. ハイドロテクト(R)技術の歯科医療における応用
「I. 目的」ハイドロテクト(R)技術(酸化Tiを触媒とする膜に光を照射し超親水性表面を獲得し, 表面に付着した汚れを分解する技術)を床用レジンに用いれば着色防止に効果的ではと考え, 床用レジンに付着したの汚れの落ちやすさに与える影響を調べた. 「II. 方法」レジン製板状試料(松風製注入式ポアーレジン70×6×0.7mm#1500研磨)をハイドロテクト(R)フィルム貼付群, 未貼付群に2分し, さらに各々光処理(東芝製ブラックライト24h照射)したものと, 未処理のものとに分類し接触角を測定した. 次に汚れモデル, メチレンブルー(以下MB)を各々の試料に塗布, 乾燥後7.0g蒸留水中にて光...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2001, Vol.45 (6), p.786-786 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」ハイドロテクト(R)技術(酸化Tiを触媒とする膜に光を照射し超親水性表面を獲得し, 表面に付着した汚れを分解する技術)を床用レジンに用いれば着色防止に効果的ではと考え, 床用レジンに付着したの汚れの落ちやすさに与える影響を調べた. 「II. 方法」レジン製板状試料(松風製注入式ポアーレジン70×6×0.7mm#1500研磨)をハイドロテクト(R)フィルム貼付群, 未貼付群に2分し, さらに各々光処理(東芝製ブラックライト24h照射)したものと, 未処理のものとに分類し接触角を測定した. 次に汚れモデル, メチレンブルー(以下MB)を各々の試料に塗布, 乾燥後7.0g蒸留水中にて光照射下と遮光下12h水洗した. 水洗後, 各試料についての接触角測定, ESCA分析と, 洗液の吸光度測定を行い, その3項目をパラメータとする判別分析を行った. 「III. 結果と考察」吸光度測定ではフィルム貼付/光照射下水洗試料が他の試料と比べ7~8割低い吸光度を示したESCAによる分析では, フィルム貼付試料と比較して未貼付試料上には3~10倍多くのMB付着が認められた. 接触角の測定ではフィルム貼付試料では水洗後に接触角の上昇傾向, 未貼付試料では減少傾向が見られた. 判別分析ではフィルム貼付試料を4群, 未貼付群を一括1群に分類した場合100%の判別的中率を得た. 以上から光照射下水洗を行ったフィルム貼付試料では洗液からも試料上からもMB検出量が少なく, 大半が光触媒作用により分解されたものと考えられる. |
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ISSN: | 0389-5386 |