6 新居浜・西条圏域における中学生の歯科保健状況について
「はじめに」:新居浜・西条保健医療圏域の調査研究事業において, 学齢期の歯科保健をテーマとして選定し, (1)圏域における学齢期の歯及び口腔(齲歯, 歯肉の状況)に関する実態把握(2)中学生の歯科保健意識及び行動の現状把握(3)結果に基づく課題, 対策の明確化を目的とし, 現状報告がなされていない口腔状況の項目を含めた歯科健診結果の集計と歯科健康意識調査を行った. 「対象及び方法」:対象は新居浜・西条圏域の中学1年生とし, 各学校より提出された歯科健診結果の集計と歯科保健行動及び意識等のアンケート調査を行った. 歯科健診2,367人, アンケート調査2,334人(回収率97.5%), 調査時期...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2004, Vol.42 (1), p.156-156 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」:新居浜・西条保健医療圏域の調査研究事業において, 学齢期の歯科保健をテーマとして選定し, (1)圏域における学齢期の歯及び口腔(齲歯, 歯肉の状況)に関する実態把握(2)中学生の歯科保健意識及び行動の現状把握(3)結果に基づく課題, 対策の明確化を目的とし, 現状報告がなされていない口腔状況の項目を含めた歯科健診結果の集計と歯科健康意識調査を行った. 「対象及び方法」:対象は新居浜・西条圏域の中学1年生とし, 各学校より提出された歯科健診結果の集計と歯科保健行動及び意識等のアンケート調査を行った. 歯科健診2,367人, アンケート調査2,334人(回収率97.5%), 調査時期は平成14年9月~10月である. 「まとめ」:(1)圏域の1人平均齲歯数は2.73歯であった. 歯肉の状況では何らかの症状を持つ者が3割弱いたが歯周疾患と診断された者は1.8%と少なかった. 過去1年間に歯口清掃指導を受けた書は39.8%いた. (2)齲歯の罹患は女子に多く, 歯肉に炎症を持つ者は男子に多かった. 毎日歯をみがかない者が2割弱いた. 昼食後に歯をみがいている者は13.8%と少なく地域差がみられた. (3)歯の正しいみがき方の指導を受けた者に, 歯科保健行動や知識が高い傾向にあった. また, 女子の方が意識や知識が高く毎日の歯みがきなどの歯科保健行動に結びつく者が多かった. 以上のことから今回の調査で, 中学生の口腔の状況や歯科保健意識の実態が数量的に把握でさた. 齲歯や歯周病に罹患しながらも, 歯をみがかない生徒や歯や口腔に関する正しい知識が十分でないなど問題点も明らかになった. 「今後の対策」:(1)まず小学校からの継続した健康教育の実践が必要(2)養護教諭ら指導者への研修会の実施(3)保護者への理解, 協力を得るための啓発や情報提供を行う(4)地域を巻き込んだ取り組みが必要(5)そのためには, 連絡会等を開催し, 問題の検討, 情報交換を行い関係機関と連携を図ることが必要である. |
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ISSN: | 0583-1199 |