患者医療図書サービス「からだのとしょかん」アンケート 患者・家族の医学情報入手支援の現状と問題点

「要旨」患者医療図書サービス「からだのとしょかん」は, サポートケア委員会の事業としてボランティアの協力を得て活動している. 利用人数と貸出冊数が減少していることから, アンケートで患者・家族の「からだのとしょかん」に対する認知度や要望を探り, 問題点を検証した. 利用減少の原因について予想されるものとしては, 患者数との関連, インターネット・スマートフォンの普及, 広報不足, スペース不足, 本が少ない等が考えられた. アンケートは2016年1月20日~29日までの間に, 外来と病棟の患者, 家族, 付添いに実施した. 1,145枚配布し, 1,009枚回収, 回収率は88%であった. 調...

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Veröffentlicht in:県立がんセンター新潟病院医誌 2016-09, Vol.55 (2), p.52-57
Hauptverfasser: サポートケア委員会 からだのとしょかんグループ, 有田由美子, 柴田正裕, 村山翼, 齋藤義之, 本間英之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」患者医療図書サービス「からだのとしょかん」は, サポートケア委員会の事業としてボランティアの協力を得て活動している. 利用人数と貸出冊数が減少していることから, アンケートで患者・家族の「からだのとしょかん」に対する認知度や要望を探り, 問題点を検証した. 利用減少の原因について予想されるものとしては, 患者数との関連, インターネット・スマートフォンの普及, 広報不足, スペース不足, 本が少ない等が考えられた. アンケートは2016年1月20日~29日までの間に, 外来と病棟の患者, 家族, 付添いに実施した. 1,145枚配布し, 1,009枚回収, 回収率は88%であった. 調査の結果, 利用者や貸出数の減少の大きな要因は広報不足であることが分かった. 要望としては, 医学関連資料やサプリメント関係資料の増加, 催事の開催や案内, 併設の娯楽書の増加, インターネットの検索方法の紹介, スペース拡大を望むこと等が挙がっていた. 可能なところからの着手が望まれる.
ISSN:0549-4788