医師とコメディカルチームが共同して行う「生活習慣病改善プログラム」による患者指導の改善効果の検証
目的:医師とコメディカルチーム(看護師・保健師,管理栄養士・薬剤師・理学療法士)が症例に対し,協議・共同して行う「生活習慣病改善プログラム」を,行動変容ステージに合わせてコーチングスキルを活用した患者指導を行って実施した.過去3年間で教育プログラム終了者全員に行動変容が見られ,84%に検査データの改善が認められた.この結果は先行研究と比較して同等以上の改善率であり,なぜこのような良好な改善効果を得ることができたのかを検証した. 方法:平成19年1月~平成21年12月に本プログラムに参加し,3ヵ月間の教育プログラムを終了した100名(糖尿病86名,脂質異常症8名,高血圧症6名)に対し,指導前後の...
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Veröffentlicht in: | 人間ドック 2010, Vol.25(3), pp.511-515 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:医師とコメディカルチーム(看護師・保健師,管理栄養士・薬剤師・理学療法士)が症例に対し,協議・共同して行う「生活習慣病改善プログラム」を,行動変容ステージに合わせてコーチングスキルを活用した患者指導を行って実施した.過去3年間で教育プログラム終了者全員に行動変容が見られ,84%に検査データの改善が認められた.この結果は先行研究と比較して同等以上の改善率であり,なぜこのような良好な改善効果を得ることができたのかを検証した. 方法:平成19年1月~平成21年12月に本プログラムに参加し,3ヵ月間の教育プログラムを終了した100名(糖尿病86名,脂質異常症8名,高血圧症6名)に対し,指導前後の行動変容ステージの変化と,食習慣・運動習慣およびそれ以外の行動変化の有無を,データベースに入力して解析した.さらに,検査データの変化を解析した. 結果:熟考期から準備期または行動期へステージアップは100%であり,食習慣改善99%,運動習慣改善95%,それ以外の行動変容96%,検査データ改善は84%に認められた. 結論:「生活習慣病改善プログラム」において,医師とコメディカルチームが各症例に対して協議・共同し,行動変容ステージに合わせてコーチングスキルを活用しながら各職種から専門的な立場で患者指導を行なったことにより,患者の生活習慣・検査データを良好に改善させることができたと考えられた.また,本手法は特定保健指導にも有用と考えられた. |
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ISSN: | 1880-1021 2186-5027 |
DOI: | 10.11320/ningendock.25.511 |