ベンチステップ運動を用いた生活習慣病予防・改善プログラム開始1年後の運動継続の状況とその効果

目的:平成17年秋にメタボリックシンドロームやその予備群である従業員を対象とした8週間のベンチステップ運動プログラムを実施し,期間内での運動効果を確認した.今回はプログラム開始1年後の長期的な効果について検証する.方法:プログラムに参加した33名を対象に,運動の継続状況,生活習慣の改善状況とともに身体測定や血液検査を行った.結果:退職等の理由で経過を追えなかった5名を除いた28名について解析を行った.推奨された週140分以上のベンチステップ運動継続者は4名(14.3%)であった.一方,ベンチステップ運動は継続していないが何らかの生活習慣改善策を実行している者は,9名(32.1%)であった.Bo...

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Veröffentlicht in:人間ドック 2008/06/30, Vol.23(1), pp.21-26
Hauptverfasser: 渋谷, 克彦, 山本, 英彦, 古谷, 美佐, 草本, 君子, 矢野, 博美, 吉田, るみ子, 萱嶋, 誠, 名取, 省一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:平成17年秋にメタボリックシンドロームやその予備群である従業員を対象とした8週間のベンチステップ運動プログラムを実施し,期間内での運動効果を確認した.今回はプログラム開始1年後の長期的な効果について検証する.方法:プログラムに参加した33名を対象に,運動の継続状況,生活習慣の改善状況とともに身体測定や血液検査を行った.結果:退職等の理由で経過を追えなかった5名を除いた28名について解析を行った.推奨された週140分以上のベンチステップ運動継続者は4名(14.3%)であった.一方,ベンチステップ運動は継続していないが何らかの生活習慣改善策を実行している者は,9名(32.1%)であった.Body mass index(BMI)の平均値はベンチステップ運動継続者群(8名)では29.0から27.4と減少し,生活習慣改善実施者群(9名)でも26.8から26.3と改善していたが,生活習慣改善未実施群(11名)では27.8から29.4と悪化していた.また,腹囲もベンチステップ運動継続者群と生活習慣改善実施者群で改善していた.結論:ベンチステップ運動を継続することにより4年後のBMIと腹囲の減少が認められた.また,プログラムに参加することにより生活習慣の見直しを促す効果もあると考えられた.しかし,ベンチステップ運動の中止者も多く,運動を継続させるための工夫が課題である.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock2005.23.21