066. 住民健診にPSA検査を採用して(その3)
平成10年度より愛知県蒲郡市は, 50歳以上の男性の住民健診にPSA検査を隔年で実施し, 3年目が終了した. その結果と, 2回受診した者・前立腺癌が発見された者についての結果を報告する. 「対象と方法」:基本健康診査に訪れた, 50歳以上の男性の前立腺癌特異抗原(PSA値タンデム法)を隔年でSRLに外注し測定した. PSA値(mg/ml)4.0以下を陰性, 4.1以上を要精密検査とした. 前立腺癌が発見された者のPSA値の変化を凍結保存血清で測定した. 「結果」:3年間の初回受診者の総数は2,258名で, PSA値が異常値を示した者は, 197名で総受診者の8.7%, また前立腺癌が発見され...
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Veröffentlicht in: | 健康医学 2001, Vol.16 (3), p.344-344 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成10年度より愛知県蒲郡市は, 50歳以上の男性の住民健診にPSA検査を隔年で実施し, 3年目が終了した. その結果と, 2回受診した者・前立腺癌が発見された者についての結果を報告する. 「対象と方法」:基本健康診査に訪れた, 50歳以上の男性の前立腺癌特異抗原(PSA値タンデム法)を隔年でSRLに外注し測定した. PSA値(mg/ml)4.0以下を陰性, 4.1以上を要精密検査とした. 前立腺癌が発見された者のPSA値の変化を凍結保存血清で測定した. 「結果」:3年間の初回受診者の総数は2,258名で, PSA値が異常値を示した者は, 197名で総受診者の8.7%, また前立腺癌が発見された者は32名で, PSA異常値者197名の16.2%であった. 平成10・11・12年度共, 異常値者の率・前立腺癌患者の発見率に差はなかった. 平成10・12年度, 2回とも受診した者は555名で, 平成12年度, すなわち2回目にPSA値が異常値を示した者は34名で, 当該受診者の6.1%, また前立腺癌が発見された者は3名で当該受診者の0.5%であった. 異常値を示した者34名中11名は初診時PSA値が4.0(ng/ml)以下で, ほとんどが初診時65歳以上であった. 発見された前立腺癌患者は34名中3名で2名は前回のPSA値は, 4.0以下であった. 前立腺癌が発見された35名の癌の発見までのPSA値の動きをみると, ほとんどのケースで, 「ある時点でのPSA値が急激に上昇をしている」と思われた. 「考察」:前立腺癌の発見には経年でのPSA値の動きを確認することが重要であり, とくに, 65歳以上では毎年の検査が重要であると考えられた. また, 低PSA値の者についてどのように考えるか症例を増やし検討を重ねる予定である. |
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ISSN: | 0914-0328 |