加齢による聴力損失を考慮した変動騒音下における音声聴取成績および音声の聴き取り易さに対する一予測手法

騒音の音圧レベル値および周波数構成ともに時々刻々と不規則に変動する実生活環境音場において音声を聴取している場合の音声聴取成績および音声の聴き取り易さに関する心理的印象を,加齢による聴力損失特性を考慮して予測するための一手法を提案したものである.具体的には,音声と騒音の振幅・周波数特性に関する相対的関係を短時間スケールで捉えるための新たな指標Iを導入し,現実的な音環境下で単音節音声を聴取している場合の音声聴取成績および音声の聴き取り易さに関する心理的印象の予測問題について考察している.加齢による聴力損失を模擬した周波数フィルタに音声と騒音を通過させることにより模擬難聴状態を実現し,模擬難聴状態の...

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Veröffentlicht in:人間工学 2009/10/15, Vol.45(5), pp.270-277
Hauptverfasser: 為末, 隆弘, 佐伯, 徹郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:騒音の音圧レベル値および周波数構成ともに時々刻々と不規則に変動する実生活環境音場において音声を聴取している場合の音声聴取成績および音声の聴き取り易さに関する心理的印象を,加齢による聴力損失特性を考慮して予測するための一手法を提案したものである.具体的には,音声と騒音の振幅・周波数特性に関する相対的関係を短時間スケールで捉えるための新たな指標Iを導入し,現実的な音環境下で単音節音声を聴取している場合の音声聴取成績および音声の聴き取り易さに関する心理的印象の予測問題について考察している.加齢による聴力損失を模擬した周波数フィルタに音声と騒音を通過させることにより模擬難聴状態を実現し,模擬難聴状態の健聴者による音声聴取心理実験を行った結果,得られた実測データと予測結果の間にほぼよい一致性が認められた.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.45.270