Mineral trioxide aggregateに対するラット皮下結合組織の応答―マクロファージ関連分子の免疫組織化学的・分子生物学的解析

目的:Mineral trioxide aggregate (MTA)に対するマクロファージや樹状細胞の生体内での応答様式を追究するため,MTAを移植されたラット皮下結合組織における各種マクロファージ・樹状細胞関連分子の発現状況を,免疫組織化学的,もしくは定量的遺伝子発現解析により検討した.材料と方法:MTA (ProRoot MTA)および対照として水酸化カルシウム系覆髄材(Life)を被験材料とし,それぞれシリコンチューブへ充填後,Wistar系雄性ラットの背部皮下へ移植した.同一サイズのシリコンロッドをコントロール群とした.14日経過後に移植体周囲組織を採取し,ED1(CD68:抗マクロ...

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Veröffentlicht in:日本歯科保存学雑誌 2013/02/28, Vol.56(1), pp.9-16
Hauptverfasser: 伊藤, 崇史, 山中, 裕介, 金子, 友厚, 吉羽, 邦彦, 吉羽, 永子, 重谷, 佳見, 興地, 隆史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:Mineral trioxide aggregate (MTA)に対するマクロファージや樹状細胞の生体内での応答様式を追究するため,MTAを移植されたラット皮下結合組織における各種マクロファージ・樹状細胞関連分子の発現状況を,免疫組織化学的,もしくは定量的遺伝子発現解析により検討した.材料と方法:MTA (ProRoot MTA)および対照として水酸化カルシウム系覆髄材(Life)を被験材料とし,それぞれシリコンチューブへ充填後,Wistar系雄性ラットの背部皮下へ移植した.同一サイズのシリコンロッドをコントロール群とした.14日経過後に移植体周囲組織を採取し,ED1(CD68:抗マクロファージおよび樹状細胞)およびOX6(抗主要組織適合抗原クラスII分子)を用いて酵素抗体二重染色を施した後,ED1+/OX6+細胞およびED1+/OX6-細胞の密度を求めた.さらに,リアルタイムPCR法を用いてCD163(組織修復(M2)マクロファージのマーカー)およびCD34(血管内皮細胞,一部の真皮樹状細胞などが発現)のmRNA発現レベルを定量した.成績:MTA移植群では,ED1+/OX6+細胞はほかの全群と比較して,またED1+/OX6-細胞はLife移植群と比較して,有意に高い密度を示した(p
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.56.9