3. ビデオ脳波モニタリングを行い, 投薬調整を行った外傷後てんかんの1例

68歳男性. 1979年(36歳)に交通外傷・頭部外傷の既往あり. 詳細は不明. 事故後半年しててんかん発作を生じ始めた. 2002年より当科でフォローされた. 2009年までに, 6回てんかん発作に基づく入院歴あり. 当初フェニトイン, フェノバルビタール(PB)を投与していたが, 2007年よりカルバマゼピン(CBZ) + PBへ, 2008年6月よりCBZ + トピラマートへ変更した. その後, 発作を主訴に救急受診が頻回となり, 発作症状も非典型的で詳細不明であったため, 発作確認(偽発作との鑑別)を目的に, 2009年1月にビデオ脳波モニタリング(VEEG)を行った. VEEGの結果...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:島根医学 2011, Vol.31 (3), p.177-177
Hauptverfasser: 白水洋史, 井川房夫, 浜崎理, 黒川泰玄, 築家秀和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:68歳男性. 1979年(36歳)に交通外傷・頭部外傷の既往あり. 詳細は不明. 事故後半年しててんかん発作を生じ始めた. 2002年より当科でフォローされた. 2009年までに, 6回てんかん発作に基づく入院歴あり. 当初フェニトイン, フェノバルビタール(PB)を投与していたが, 2007年よりカルバマゼピン(CBZ) + PBへ, 2008年6月よりCBZ + トピラマートへ変更した. その後, 発作を主訴に救急受診が頻回となり, 発作症状も非典型的で詳細不明であったため, 発作確認(偽発作との鑑別)を目的に, 2009年1月にビデオ脳波モニタリング(VEEG)を行った. VEEGの結果, 局在性のはっきりしない発作時律動性放電を伴った発作を確認し, 投薬をCBZ + バルプロ酸に変更した. その後発作症状は落ち着き, 2010年5月までに1回発作を認めたのみとなった. てんかん診断におけるVEEGの重要性, てんかんに対する投薬調整について考察する.
ISSN:0559-829X