血中ダイオキシン類の半減期の関係と想定される代謝機構

「目的」近年, PeCDFを含むダイオキシン類の測定技術が発達したことにより1)2), 通常の血液検査に必要な血液量で, 血中のダイオキシン類の定量が可能となった3)~6). 油症検診におけるダイオキシン類の測定開始から10年が経過し2), 検診結果を用いた各患者の半減期の推定が可能になった. 本研究では, まず油症患者に対して測定した2,3,4,7,8-PeCDF濃度の変化を元に, 2,3,4,7,8-PeCDFの半減期を推定し4)5), さらに他のダイオキシン類との関係を明らかにすることを目的とした. 「研究方法」「1. 対象データ」2001年から2008年までの油症検診において, ダイオ...

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Veröffentlicht in:福岡医学雑誌 2011-04, Vol.102 (4), p.92-99
Hauptverfasser: 松本伸哉, 赤羽学, 神奈川芳行, 梶原淳睦, 戸高尊, 千葉貴人, 安川史子, 内博史, 古江増隆, 今村知明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」近年, PeCDFを含むダイオキシン類の測定技術が発達したことにより1)2), 通常の血液検査に必要な血液量で, 血中のダイオキシン類の定量が可能となった3)~6). 油症検診におけるダイオキシン類の測定開始から10年が経過し2), 検診結果を用いた各患者の半減期の推定が可能になった. 本研究では, まず油症患者に対して測定した2,3,4,7,8-PeCDF濃度の変化を元に, 2,3,4,7,8-PeCDFの半減期を推定し4)5), さらに他のダイオキシン類との関係を明らかにすることを目的とした. 「研究方法」「1. 対象データ」2001年から2008年までの油症検診において, ダイオキシン類の血中濃度を4回以上測定した患者267名を対象とした. 対象患者の内, 2004年の2,3,4,7,8-PeCDF推定濃度が50pg/g lipid以上の患者126名, 50pg/g未満の患者141名及び全体267名に対して, 2,3,4,7,8-PeCDFと, 以下に示すダイオキシン類間で濃度対数と半減期逆数の関係を調査した.
ISSN:0016-254X