3. 第二大臼歯の萌出とう蝕リスク
平成15年度, 山形県米沢市の中学3年生994名の小学校1年生から9年間のう蝕罹患状況と, 大臼歯の萌出時期との関連について検討した. 本集団における第二大臼歯(以下7番)の萌出状況を調べたところ, 下顎が小学4年から, 上顎は6年頃から萌出し始め, 中学3年ではほとんどの者が完了していた. この7番の萌出時期を3群に(小4~6年 : 309名, 中1年 : 389名, 中2~3年 : 204名, 未萌出 : 11名)区分し, 各群のDMFT指数の推移を解析した. その結果, 小4~6年萌出群のDMFT指数は中2~3年萌出群に比べ, 小学6年時点で1.28, 中学3年時点で2.43歯多いことが...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 口腔衛生学会雑誌 2007, Vol.57 (3), p.225-225 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 平成15年度, 山形県米沢市の中学3年生994名の小学校1年生から9年間のう蝕罹患状況と, 大臼歯の萌出時期との関連について検討した. 本集団における第二大臼歯(以下7番)の萌出状況を調べたところ, 下顎が小学4年から, 上顎は6年頃から萌出し始め, 中学3年ではほとんどの者が完了していた. この7番の萌出時期を3群に(小4~6年 : 309名, 中1年 : 389名, 中2~3年 : 204名, 未萌出 : 11名)区分し, 各群のDMFT指数の推移を解析した. その結果, 小4~6年萌出群のDMFT指数は中2~3年萌出群に比べ, 小学6年時点で1.28, 中学3年時点で2.43歯多いことが示された. さらに, これら状況は第一大臼歯の萌出時期の早遅についても同様の傾向が認められることを前回報告した. 以上の結果より, 学童生徒において重点的に歯科保健管理を要する集団を見極める一つの要因として第二大臼歯の萌出時期があることが判明した. |
---|---|
ISSN: | 0023-2831 |