A-15. 顎矯正手術による咬合機能の改善 -顎矯正手術における術前・術後の咬合機能の変化について
顎変形症に対し, 機能ならびに形態などの改善を目的として顎矯正手術が積極的に行われるようになり, 術前, 術後の定量的評価が検討されている. 本研究は機能面において下顎前突症患者が正常咬合者に比べどの程度劣るのか, またこの外科的修正後どの時点で咬合の安定が得られるのかを検討する為, 治療上最も重要な指標である咬合状態を定量的に測定することにより評価を行った. 測定方法は, 感圧シートを用い画像解析システムにより咬合力, 咬合接触面積, 咬合圧を求めた. 研究対象は正常咬合者群は成人男女各々10名の計20名とし, 下顎前突症患者群は術前矯正を行い下顎枝矢状分割法による下顎後退手術(ネジ止め固定...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 1993, Vol.3 (2), p.169-170 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 顎変形症に対し, 機能ならびに形態などの改善を目的として顎矯正手術が積極的に行われるようになり, 術前, 術後の定量的評価が検討されている. 本研究は機能面において下顎前突症患者が正常咬合者に比べどの程度劣るのか, またこの外科的修正後どの時点で咬合の安定が得られるのかを検討する為, 治療上最も重要な指標である咬合状態を定量的に測定することにより評価を行った. 測定方法は, 感圧シートを用い画像解析システムにより咬合力, 咬合接触面積, 咬合圧を求めた. 研究対象は正常咬合者群は成人男女各々10名の計20名とし, 下顎前突症患者群は術前矯正を行い下顎枝矢状分割法による下顎後退手術(ネジ止め固定法)を施行した男性4名, 女性6名の計10名とした. 測定時期は初診時から術後2年までとした. 測定結果は, 下顎前突症患者の初診時の状態は咬合力, 咬合接触面積ともに正常咬合者の約40%, 咬合圧は約110%を示し, 術後は経時的に正常咬合者の値に近づくような変化を示し, 3項目ともに術後18か月頃で一定化する傾向をみせた. 顎矯正手術による下顎前突症の改善には, 構造の修正とともに時間的要因を含んだ機能と形態の調和が必要であることが示唆された. |
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ISSN: | 0916-7048 |