コンドロイチン硫酸転移酵素1の発現は粘液産生軟部肉腫の悪性度と関連する
(論文の内容の要旨)【背景と目的】軟部肉腫は病理組織学的に多種の腫瘍型に分類されるが, 多くは中~高悪性度の腫瘍であり, 5年生存率も約半数で50%未満とされている. 特に, 粘液産生軟部肉腫ではその病理学的診断が困難で, 特異的腫瘍マーカーも少ないことから, その悪性度診断は困難である. 一方, グリコサミノグリカン(GAG)は, アミノ糖とウロン酸からなる二糖の繰り返し構造をもち, 構成される二糖繰り返し領域の違いによって2つのサブタイプ, すなわちコンドロイチン硫酸(CS)とへパラン硫酸(HS)に分けられる. Chondroitin sulfate synthase-1(CHSY1)とe...
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Veröffentlicht in: | 信州医学雑誌 2016-10, Vol.64 (5), p.290-291 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | (論文の内容の要旨)【背景と目的】軟部肉腫は病理組織学的に多種の腫瘍型に分類されるが, 多くは中~高悪性度の腫瘍であり, 5年生存率も約半数で50%未満とされている. 特に, 粘液産生軟部肉腫ではその病理学的診断が困難で, 特異的腫瘍マーカーも少ないことから, その悪性度診断は困難である. 一方, グリコサミノグリカン(GAG)は, アミノ糖とウロン酸からなる二糖の繰り返し構造をもち, 構成される二糖繰り返し領域の違いによって2つのサブタイプ, すなわちコンドロイチン硫酸(CS)とへパラン硫酸(HS)に分けられる. Chondroitin sulfate synthase-1(CHSY1)とexostosis-like 3(EXTL3)は, それぞれCSとHSの合成に関わる糖転移酵素活性をもつが, 軟部肉腫における糖転位酵素の発現とその臨床的意義については不明である. 我々は, 粘液産生軟部肉腫におけるCHSY1とEXTL3の発現量と悪性度との関連について免疫組織化学的に解析した. |
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ISSN: | 0037-3826 |