18 脊椎インストゥルメンテーション手術における術後感染危険因子の検討

当院における脊椎インストゥルメンテーション手術における術後感染危険因子を検討した. 2007年1月から2010年12月までに脊椎インストゥルメンテーション手術を行った302症例(男性131例, 女性171例;平均年齢63歳)を対象とした. 患者因子として年齢, BMI値, Alb値, DM罹患, 手術因子として手術時間, 出血量, アプローチ, 手術部位, 再手術症例に分けてロジスティック回帰分析を用い術後感染症例における各因子のオッズ比を求めた. 302例のうち12例において術後感染を来した. 患者因子ではBMI30以上でオッズ比が4.5(P=0.03)であった. 年齢, Alb値, DM罹...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2012, Vol.60 (1), p.45-46
Hauptverfasser: 滝沢崇, 堤本高宏, 太田浩史, 由井睦樹, 水谷順一, 古作英実, 池上章太, 三澤弘道
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院における脊椎インストゥルメンテーション手術における術後感染危険因子を検討した. 2007年1月から2010年12月までに脊椎インストゥルメンテーション手術を行った302症例(男性131例, 女性171例;平均年齢63歳)を対象とした. 患者因子として年齢, BMI値, Alb値, DM罹患, 手術因子として手術時間, 出血量, アプローチ, 手術部位, 再手術症例に分けてロジスティック回帰分析を用い術後感染症例における各因子のオッズ比を求めた. 302例のうち12例において術後感染を来した. 患者因子ではBMI30以上でオッズ比が4.5(P=0.03)であった. 年齢, Alb値, DM罹患については有意差を認めなかった. 手術因子では頚椎を含む手術ではオッズ比が7.8(P=0.001)であった. 手術時間, 出血量, アプローチ, 再手術は有意な感染危険因子ではなかった. 今回の検討からBMI30以上の肥満, 頚椎手術が脊椎インストゥルメンテーション手術における感染の危険因子であった.
ISSN:0037-3826