30 腰部脊柱管狭窄症に対する直視下棘間進入両側除圧術の短期成績

我々は腰部脊柱管狭窄手術の侵襲を少なくするために, 湯澤が考案した棘間より進入する方法(Trans interspinous ligament approach)を行っている. 本法は特別な器具を使用する必要がなく簡便な方法である. 本法の有用性について諸家の方法と比較検討したので報告する. 本術式を行った36例中評価可能であった25例を対象に, 手術時間, 出血量, 術後成績について検討した. 1椎間症例の平均手術時間は89.1分, 出血量は39.6ml, 改善率は80.1%であった. 諸家の報告では1椎間手術例での顕微鏡や内視鏡下手術における手術時間は111分前後, 従来法では77分前後,...

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Veröffentlicht in:信州医学雑誌 2011, Vol.59 (1), p.55-55
Hauptverfasser: 中村功, 山本宏幸, 下平浩輝, 藍葉宗一郎, 藤澤多佳子, 山田誠司, 南澤育雄, 松田智, 湯澤洋平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は腰部脊柱管狭窄手術の侵襲を少なくするために, 湯澤が考案した棘間より進入する方法(Trans interspinous ligament approach)を行っている. 本法は特別な器具を使用する必要がなく簡便な方法である. 本法の有用性について諸家の方法と比較検討したので報告する. 本術式を行った36例中評価可能であった25例を対象に, 手術時間, 出血量, 術後成績について検討した. 1椎間症例の平均手術時間は89.1分, 出血量は39.6ml, 改善率は80.1%であった. 諸家の報告では1椎間手術例での顕微鏡や内視鏡下手術における手術時間は111分前後, 従来法では77分前後, 術中出血はそれぞれ43ml前後, 78ml前後, 改善率については77%前後, 70%前後としている. 諸家らの術式と比較して本法は手術時間, 出血量ともに少なく, 改善率については同等かそれ以上の成績を示した. 本法の有用性が示された.
ISSN:0037-3826