九州歯科大学新入生口腔健康診断の検討(その1) ―新入生口腔健康診断の概要

「抄録」 平成22年度. 九州歯科大学には従来の歯学部歯学科に加え, 新たに4年制の歯学部口腔保健学科が設立された. 口腔健診の実施は重要な課題の1つであるが, 歯学科でも新入生の口腔健診は行われていなかった. 口腔健診の実施は, 学生健康管理上重要であり, 学生の勉学意欲を向上させるのに役立つと思われる. また, 青年期の口腔保健状態の把握は国内で行われることは少ないため, 疫学的にも興味深い. 九州歯科大学では, 平成22年度より新入生口腔健診を実施し, その結果, 新入生の口腔状況が明らかになった. すなわち, 齲蝕や歯周疾患の有病率, 予防経験, 咬合状態とも平成17年歯科疾患実態調査...

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Veröffentlicht in:九州歯科学会雑誌 2011-08, Vol.65 (2), p.31-39
Hauptverfasser: 引地尚子, 高橋由希子, 久保田浩三, 園木一男, 村岡宏祐, 笠井宏記, 中村太志, 千綿かおる, 日高勝美, 柿木保明, 西原達次, 福田仁一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「抄録」 平成22年度. 九州歯科大学には従来の歯学部歯学科に加え, 新たに4年制の歯学部口腔保健学科が設立された. 口腔健診の実施は重要な課題の1つであるが, 歯学科でも新入生の口腔健診は行われていなかった. 口腔健診の実施は, 学生健康管理上重要であり, 学生の勉学意欲を向上させるのに役立つと思われる. また, 青年期の口腔保健状態の把握は国内で行われることは少ないため, 疫学的にも興味深い. 九州歯科大学では, 平成22年度より新入生口腔健診を実施し, その結果, 新入生の口腔状況が明らかになった. すなわち, 齲蝕や歯周疾患の有病率, 予防経験, 咬合状態とも平成17年歯科疾患実態調査の対象者とほぼ同様であった. 齲蝕有病率も歯周疾患有病率も高いが, その程度はいずれも軽いものであった. 青年期の齲蝕・歯周疾患の程度の軽い時期に効果的な予防策をとることが重要と思われた.
ISSN:0368-6833