CdtB導入による歯肉扁平上皮癌の致死活性発現について

CDTはActinobacillus acitnomycetemcomitansをはじめとする様々な細菌により産生されるholotoxinであり, 細胞にG2期での細胞周期の停止やアポトーシスを誘導する. 我々は, これまで, 細胞増殖能が高い歯肉扁平上皮癌細胞(Ca9-22)に対し, 強い致死活性を発現することを報告した. 今回, in vivoの実験系で超音波発振装置を用いて細胞内にCDTを導入し, 致死活性の発現を調べた. 超音波発振装置を用い, β-ガラクトシダーゼ発現プラスミドをCa9-22へ導入し, 導入効率を評価した. さらに, ヌードマウスの背部にCa9-22を移植して担癌マウ...

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Hauptverfasser: 冨永和宏, 岩永賢二郎, 山本晃三, 辻澤利行, 西原達次
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:CDTはActinobacillus acitnomycetemcomitansをはじめとする様々な細菌により産生されるholotoxinであり, 細胞にG2期での細胞周期の停止やアポトーシスを誘導する. 我々は, これまで, 細胞増殖能が高い歯肉扁平上皮癌細胞(Ca9-22)に対し, 強い致死活性を発現することを報告した. 今回, in vivoの実験系で超音波発振装置を用いて細胞内にCDTを導入し, 致死活性の発現を調べた. 超音波発振装置を用い, β-ガラクトシダーゼ発現プラスミドをCa9-22へ導入し, 導入効率を評価した. さらに, ヌードマウスの背部にCa9-22を移植して担癌マウスを作製し, CDTによる抗腫瘍効果を検討した. In vivoの実験系における担癌マウスにおいて, CDTにより明らかな抗腫瘍効果が認められた. 現在, 抗腫瘍効果発現メカニズムについて検討しているところである.
ISSN:0368-6833