演題4. 筋電図バイオフィードバック法と自律訓練法を用いた右下肢慢性痛の1症例
症例は24歳の女性. 1997年11月18日, 立ち仕事中に突然右下肢のつっぱり感と痛みが出現. その後も間欠的に出現し, 整形外科数か所で原因不明. 12月3日に当科初診. 神経学的に両下肢の軽度筋力低下, 左Chaddock反射陽性, 右半身表在感覚鈍麻, 両下肢振動覚低下を認めた. 血液検査で抗核抗体160倍だが, RA, LE, 抗dsDNA, 抗Sm, 抗RNP, 抗SS-A(Ro), 抗SS-B(La), 抗Sclはいずれも陰性. 髄液検査異常なし. NCV, EMG, MEPや脳, 脊髄MRIで異常なし. SEPでは左脛骨神経刺激でTh12異常で導出されず. 右下腿の皮膚温サーモ...
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Veröffentlicht in: | バイオフィードバック研究 1998-03, Vol.25, p.24-24 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は24歳の女性. 1997年11月18日, 立ち仕事中に突然右下肢のつっぱり感と痛みが出現. その後も間欠的に出現し, 整形外科数か所で原因不明. 12月3日に当科初診. 神経学的に両下肢の軽度筋力低下, 左Chaddock反射陽性, 右半身表在感覚鈍麻, 両下肢振動覚低下を認めた. 血液検査で抗核抗体160倍だが, RA, LE, 抗dsDNA, 抗Sm, 抗RNP, 抗SS-A(Ro), 抗SS-B(La), 抗Sclはいずれも陰性. 髄液検査異常なし. NCV, EMG, MEPや脳, 脊髄MRIで異常なし. SEPでは左脛骨神経刺激でTh12異常で導出されず. 右下腿の皮膚温サーモグラフィーで軽度低下. 原因不明のままフォローしたが, 翌年3月頃より右下肢痛の増悪を認め, 4月13日に入院強迫性傾向と不安耐性の低い症例であり, 一時不定愁訴が次々と出現. 心理テストを行い, CMIで領域1, SDSで粗点43, PFで一般的行動との一致度65%, ロールシャッハで反応数16. EMG-BFとATで筋緊張緩和が得られるようになってから, 下肢痛は徐々に改善. Simons(1990)の筋, 筋膜痛症候群の大基準に一致し, 診断がついた. 塩酸リドカイン局注で疼痛管理を行った. 退院時にSEPは正常化. 抗核抗体陽性は持続. 現在も外来で継続加療中である. |
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ISSN: | 0386-1856 |