4.周術期バイオマーカーとしてのアドレノメデュリン
「はじめに」アドレノメデュリン (AM) はヒト褐色細胞腫から発見された降圧系の神経体液性因子として知られる循環ペプチドである. 現在では全身の組織で広範に産生されていることが判明しており, 循環器系の作用以外にも臓器保護作用, 抗炎症作用など多彩な生理活性を持つことが明らかになっている. そして近年, AMおよびAM前駆体であるプロアドレノメデュリン (proADM) やAM前駆体の非活性フラグメントであるmid-regional proadrenomedullin (MR-proADM) などのAM関連ペプチドはさまざまな疾患のバイオマーカーとして注目されている. 本稿では, 周術期のAM...
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Veröffentlicht in: | 循環制御 2018, Vol.39(3), pp.169-171 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」アドレノメデュリン (AM) はヒト褐色細胞腫から発見された降圧系の神経体液性因子として知られる循環ペプチドである. 現在では全身の組織で広範に産生されていることが判明しており, 循環器系の作用以外にも臓器保護作用, 抗炎症作用など多彩な生理活性を持つことが明らかになっている. そして近年, AMおよびAM前駆体であるプロアドレノメデュリン (proADM) やAM前駆体の非活性フラグメントであるmid-regional proadrenomedullin (MR-proADM) などのAM関連ペプチドはさまざまな疾患のバイオマーカーとして注目されている. 本稿では, 周術期のAM血中濃度の変化を報告し, AMの周術期バイオマーカーとしての可能性について述べる. 「バイオマーカーや治療薬としてのアドレノメデュリン」AMの血中濃度は循環器疾患や炎症性疾患, 敗血症などの病態でその重症度に応じて増加する. |
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ISSN: | 0389-1844 |
DOI: | 10.11312/ccm.39.169 |