腹腔鏡下胆嚢摘出術後に胆汁漏が遷延した1例

腹腔鏡下胆嚢摘出術後の胆汁漏はおよそ2%であるが, 多くは術中に留置した腹腔内ドレーンによるドレナージのみで治癒し, 内視鏡的ドレナージが必要になるケースは少ない. さらに内視鏡的ドレナージが施行されるような症例においても, その多くは早期に治癒するため胆汁漏が遷延することを経験することは比較的まれであると思われる. しかし例え少数ながらでも胆汁漏が遷延する場合もあることを念頭におくことは術後胆汁漏の治療戦略をたてる上で重要である. 今回我々は胆汁漏が遷延したもののENBDによる胆道造影により正確な状況判断を行うことが出来, 保存的治療にて治癒した1例を経験したので報告する....

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2015/11/01, Vol.65(4), pp.291-297
Hauptverfasser: 高橋, 真治, 金村, 秀, 佐々木, 秀雄, 中山, 弘道, 呉屋, 朝幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:腹腔鏡下胆嚢摘出術後の胆汁漏はおよそ2%であるが, 多くは術中に留置した腹腔内ドレーンによるドレナージのみで治癒し, 内視鏡的ドレナージが必要になるケースは少ない. さらに内視鏡的ドレナージが施行されるような症例においても, その多くは早期に治癒するため胆汁漏が遷延することを経験することは比較的まれであると思われる. しかし例え少数ながらでも胆汁漏が遷延する場合もあることを念頭におくことは術後胆汁漏の治療戦略をたてる上で重要である. 今回我々は胆汁漏が遷延したもののENBDによる胆道造影により正確な状況判断を行うことが出来, 保存的治療にて治癒した1例を経験したので報告する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.65.291