15. 三世代で8人の乳がんを発症したがん患者の精神的心理状態

【はじめに】一般的に乳がんと病名告知を受けた時, 多くの患者は衝撃を受け, 危機的状況におかれると言われている. 家族性に乳がんの発症を認める患者や家族の精神状態も同様に考え支援してきた. 家族の内で8人が発症した乳がん患者との面談を通し, 家族性乳がん患者に特有な心理状態があることを見い出すことができた. それらに対する精神的支援を検討した. 【症例】4姉妹の内3人, 母親姉妹4人, そして母方祖父の乳がん発症を認める患者. 4姉妹はそれぞれ双子である. 4姉妹, 母親姉妹それぞれ1人は乳がんのため死亡している. 【結果及び考察】双子姉妹の2人へ看護面談を実施した. 乳がん罹患を母親と母方の...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2011, Vol.61 (2), p.247-247
Hauptverfasser: 加藤孝子, 横谷直美, 大久保雄彦, 海瀬博史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【はじめに】一般的に乳がんと病名告知を受けた時, 多くの患者は衝撃を受け, 危機的状況におかれると言われている. 家族性に乳がんの発症を認める患者や家族の精神状態も同様に考え支援してきた. 家族の内で8人が発症した乳がん患者との面談を通し, 家族性乳がん患者に特有な心理状態があることを見い出すことができた. それらに対する精神的支援を検討した. 【症例】4姉妹の内3人, 母親姉妹4人, そして母方祖父の乳がん発症を認める患者. 4姉妹はそれぞれ双子である. 4姉妹, 母親姉妹それぞれ1人は乳がんのため死亡している. 【結果及び考察】双子姉妹の2人へ看護面談を実施した. 乳がん罹患を母親と母方の姉妹には告げていなかった, 乳がん家系であることの認識は持ち, 自身が乳がんに罹患する可能性を感じていた. 乳がんへの想いは「盲腸と同じ, いつか罹るもの」「ああ来たか」であり, 罹患時のショックはなかったという.
ISSN:1343-2826