8. 噴門側胃切除,胃全摘後の再建術の工夫 -螺旋型空腸嚢間置術

「手法」再建臓器として全長約35cmの空腸脚を用いる. 1. 空腸脚口側端より14cmの位置を切開(ここが十二指腸側との吻合口となる)し, linear staplerを挿入. 腸間膜対側を縫合し短いPouchを形成. 2. 肛側端にcircular staplerのanvilを挿入. 先の切開部より本体を挿入し, Pouchに一部かかるよう口側空腸の後壁と吻合, loopを形成. 3. 形成されたloopにlinear staplerを挿入し腸間膜対側同士を縫合, 空腸嚢を拡大. 4. 口側に約7cmの突起を持ったPouchが完成. 突起部をPouchに固定し, 疑似的にHis角を形成. 5...

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Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2007, Vol.57 (2), p.210-210
Hauptverfasser: 小山透, 山田敬之, 六反田奈和, 長岡りん, 塚越浩志, 竹吉泉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「手法」再建臓器として全長約35cmの空腸脚を用いる. 1. 空腸脚口側端より14cmの位置を切開(ここが十二指腸側との吻合口となる)し, linear staplerを挿入. 腸間膜対側を縫合し短いPouchを形成. 2. 肛側端にcircular staplerのanvilを挿入. 先の切開部より本体を挿入し, Pouchに一部かかるよう口側空腸の後壁と吻合, loopを形成. 3. 形成されたloopにlinear staplerを挿入し腸間膜対側同士を縫合, 空腸嚢を拡大. 4. 口側に約7cmの突起を持ったPouchが完成. 突起部をPouchに固定し, 疑似的にHis角を形成. 5. 最初の切開部より口側断端に向けて本体を挿入し, 食道とcircular staplerで端々吻合. 6. 最初の切開部と十二指腸側とを手縫い吻合. 「まとめ」空腸を立体的に形成することにより, 逆流せずに十分な貯留能を持つ代用胃を生理的経路で再建することが可能であった.
ISSN:1343-2826