5.依頼内容から分析した当院における緩和ケアチームの役割について
【目的】緩和ケアチーム発足時から2006年5月までの過去2年6ヶ月間の総依頼件数延べ116件を対象に, 当院の緩和ケアチームへ主治医から寄せられた依頼内容から, 緩和ケアチームヘの院内のニーズについて考察を試みた. 【結果】依頼内容の内訳は, 身体的問題のみが5件(4%), 精神, 心理的問題のみが40件(34%), 身体的問題と精神, 心理的問題の両方が67件(57%), その他が4件(3%)で, 精神, 心理的ケアヘの依頼が多かった. 【考察】身体的問題に比べ精神, 心理的問題への依頼が圧倒的に多かった理由は, 院内疼痛治療マニュアルに沿った薬物療法だけでは対処できない苦しみである精神,...
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Veröffentlicht in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2007, Vol.57 (1), p.72-72 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】緩和ケアチーム発足時から2006年5月までの過去2年6ヶ月間の総依頼件数延べ116件を対象に, 当院の緩和ケアチームへ主治医から寄せられた依頼内容から, 緩和ケアチームヘの院内のニーズについて考察を試みた. 【結果】依頼内容の内訳は, 身体的問題のみが5件(4%), 精神, 心理的問題のみが40件(34%), 身体的問題と精神, 心理的問題の両方が67件(57%), その他が4件(3%)で, 精神, 心理的ケアヘの依頼が多かった. 【考察】身体的問題に比べ精神, 心理的問題への依頼が圧倒的に多かった理由は, 院内疼痛治療マニュアルに沿った薬物療法だけでは対処できない苦しみである精神, 心理的問題へアプローチする時間的余裕がない一般病棟医療者の実情とその苦しみがあるためと推察された. 【結語】緩和ケアチームは, 身体的問題への援助だけでなく精神, 心理的問題について患者, 家族への援助を行い, それを通じて一般病棟の医療者への援助も行っていくことが重要である. |
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ISSN: | 1343-2826 |