乳房外Paget病2例の照射経験

【症例1】89歳女性. 数年前から外陰部の紅斑に気付いていたが放置. 徐々に拡大したため平成12年5月当院皮膚科を受診. 高齢のため手術適応なく当科に紹介された. 6MeV電子線で1回3Gy週5回法で総線量45Gyを照射した. 効果CRで現在も経過中である. 【症例2】87歳男性. 平成12年9月まで群大病院で外陰部病巣に放射線治療を施行. 当院皮膚科で経過観察中に照射野辺縁などに再発がみられたため平成13年5月当科に紹介された. 症例1と同様の方法で照射を行い一時CRとなったが, 肝肺, リンパ節への転移ならびに現在もとの照射部位からの再発が認められている. 【おわりに】乳房外Paget病は...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 塩島和美, 原島浩一, 高橋育, 宮田治郎, 高木信樹
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【症例1】89歳女性. 数年前から外陰部の紅斑に気付いていたが放置. 徐々に拡大したため平成12年5月当院皮膚科を受診. 高齢のため手術適応なく当科に紹介された. 6MeV電子線で1回3Gy週5回法で総線量45Gyを照射した. 効果CRで現在も経過中である. 【症例2】87歳男性. 平成12年9月まで群大病院で外陰部病巣に放射線治療を施行. 当院皮膚科で経過観察中に照射野辺縁などに再発がみられたため平成13年5月当科に紹介された. 症例1と同様の方法で照射を行い一時CRとなったが, 肝肺, リンパ節への転移ならびに現在もとの照射部位からの再発が認められている. 【おわりに】乳房外Paget病は放射線治療のみでも根治が得られる例があるが, 照射すべき範囲の決定や至適線量などは未解決の問題である.
ISSN:1343-2826