3. 同側肺に3種類の病巣を併発した1例

症例は68歳男性. 直腸癌術後5年で右下肺野に異常影を指摘. 胸部CTでrtS7に径3. 5cm, rtS10に径2. 0cm, rtS2に径0. 5cmおよび0. 4cmの腫瘤影を認めた. 画像上は他臓器に病変なし. TBLBで確診が得られず, 診断・治療目的に胸腔鏡下手術を施行. 術中病理診ではrtS2が2個とも結核性変化, rtS8が直腸癌肺転移であり, rtS10aも肺転移と考え, VATS lower lobectomyを施行. rtS10の永久標本での病理診断は低分化型乳頭腺癌であり, 原発性肺癌であった. 術前の画像診断では, 3病変の鑑別は困難であった....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 1999, Vol.49 (1), p.56-56
Hauptverfasser: 田中司玄文, 相原利一, 塚越正章, 野内達人, 矢島靖巳, 加藤良二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は68歳男性. 直腸癌術後5年で右下肺野に異常影を指摘. 胸部CTでrtS7に径3. 5cm, rtS10に径2. 0cm, rtS2に径0. 5cmおよび0. 4cmの腫瘤影を認めた. 画像上は他臓器に病変なし. TBLBで確診が得られず, 診断・治療目的に胸腔鏡下手術を施行. 術中病理診ではrtS2が2個とも結核性変化, rtS8が直腸癌肺転移であり, rtS10aも肺転移と考え, VATS lower lobectomyを施行. rtS10の永久標本での病理診断は低分化型乳頭腺癌であり, 原発性肺癌であった. 術前の画像診断では, 3病変の鑑別は困難であった.
ISSN:1343-2826