突然死した雄アジアゾウの1剖検例

動物園で飼育していた雄のアジアゾウ(推定47歳)が突然死した。ゾウは死亡の前日まで異常な症状は示さず, 血液学的にも異常は認められなかった。剖検では, 胆?における胆石, 脾臓の萎縮, 副腎皮質における出血, 心臓における微小出血斑が認められた。組織学的には, 脾臓リンパ組織の萎縮, 副腎皮質束状帯における肥厚と出血, 心臓における出血および血栓形成, 脳血管におけるアミロイドβ蛋白の沈着などが認められた。本例ではいわゆるゾウの"Sudden death"syndromeが疑われた。...

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Veröffentlicht in:日本野生動物医学会誌 1996, Vol.1(1), pp.49-53
Hauptverfasser: 浜, 夏樹, 村田, 浩一, 安田, 伸二, 島田, 章則, 酒井, 洋樹, 柳井, 徳磨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:動物園で飼育していた雄のアジアゾウ(推定47歳)が突然死した。ゾウは死亡の前日まで異常な症状は示さず, 血液学的にも異常は認められなかった。剖検では, 胆?における胆石, 脾臓の萎縮, 副腎皮質における出血, 心臓における微小出血斑が認められた。組織学的には, 脾臓リンパ組織の萎縮, 副腎皮質束状帯における肥厚と出血, 心臓における出血および血栓形成, 脳血管におけるアミロイドβ蛋白の沈着などが認められた。本例ではいわゆるゾウの"Sudden death"syndromeが疑われた。
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.1.49