患者の健康食品使用に関する薬剤師の行動実態調査

「緒言」高齢化, 食生活の変化などを背景として健康食品の使用が広がっており1,2), 特定保健用食品, 栄養機能食品, いわゆる健康食品の市場は約2兆円にも上ると試算されている3). 一方で, 健康食品が医薬品の作用・副作用に影響を与えるなど安全性にかかわる問題も報告されているため4), 慎重な使用が必要な場合もある. 健康成人と比較して健康食品を使用している割合が高いことが報告されている医薬品服用者や慢性疾患患者においては, 一層の注意が必要だろう5-7). 薬剤師は患者の処方を把握しているとともに健康食品の販売にかかわることもあるため, 健康食品にかかわる患者の安全確保において有力なリスク...

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Veröffentlicht in:医療薬学 2009, Vol.35(10), pp.685-692
Hauptverfasser: 朝比奈, 泰子, 堀, 里子, 大谷, 壽一, 澤田, 康文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」高齢化, 食生活の変化などを背景として健康食品の使用が広がっており1,2), 特定保健用食品, 栄養機能食品, いわゆる健康食品の市場は約2兆円にも上ると試算されている3). 一方で, 健康食品が医薬品の作用・副作用に影響を与えるなど安全性にかかわる問題も報告されているため4), 慎重な使用が必要な場合もある. 健康成人と比較して健康食品を使用している割合が高いことが報告されている医薬品服用者や慢性疾患患者においては, 一層の注意が必要だろう5-7). 薬剤師は患者の処方を把握しているとともに健康食品の販売にかかわることもあるため, 健康食品にかかわる患者の安全確保において有力なリスクコミュニケーターになると考えられる. また, 薬剤師は, 医師よりも健康食品に対する関心が高いことが示唆されている8). したがって, 健康食品情報の提供・収集・患者とのコミュニケーションに関する薬剤師の具体的な行動の現状を知ることが重要だろう.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.35.685