オーダリングシステムを利用したリスクマネジメントへの貢献: 市販オーダリングパッケージシステムの薬剤関連マスタメンテナンス改良による効率化の検討

緒言 近年, 医薬品に関連した医療事故が多発しており, 医薬品の多様化がその要因の一つとして考えられている. 薬剤師は, 個々の処方せんに対して処方監査を行い, 医薬品の適正使用に努めるとともに, 各診療科で行われる薬物療法を医師とは異なる立場から総合的に監査することが必要である. 電算化システムの発達に伴い, 現在薬物療法におけるリスクマネジメントに重要な役割を担っている処方オーダリングシステムを利用し, 薬物療法の適正化に努めることも薬剤師に求められる重要な責務の一つになっている. 現在の処方オーダリングシステムは処方作成支援機能や誤操作防止対策のため, さまざまなチェックシステムが設けら...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療薬学 2004/06/10, Vol.30(6), pp.382-388
Hauptverfasser: 樋口, 則英, 一川, 暢宏, 嶺, 豊春, 中嶋, 幹郎, 平井, 正巳, 佐々木, 均
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 近年, 医薬品に関連した医療事故が多発しており, 医薬品の多様化がその要因の一つとして考えられている. 薬剤師は, 個々の処方せんに対して処方監査を行い, 医薬品の適正使用に努めるとともに, 各診療科で行われる薬物療法を医師とは異なる立場から総合的に監査することが必要である. 電算化システムの発達に伴い, 現在薬物療法におけるリスクマネジメントに重要な役割を担っている処方オーダリングシステムを利用し, 薬物療法の適正化に努めることも薬剤師に求められる重要な責務の一つになっている. 現在の処方オーダリングシステムは処方作成支援機能や誤操作防止対策のため, さまざまなチェックシステムが設けられている(表1に1例として長崎大学医学部附属病院におけるチェックシステムを示した). しかし, 情報流通が速い現代においてはシステムの導入のみではなく, 迅速に提供される薬剤情報にあわせて薬剤関連マスタを日々適正にメンテナンスしていくことが必要である.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.30.382