整形外科領域におけるリン酸コデイン錠による術後疼痛の緩和
「緒言」 現在広島市立安佐市民病院では, 整形外科における術後疼痛管理には, 手術直後から約24時間は, クエン酸フェンタニルによるPCA(Patient Controlled Analgesia)が施行され, その後は, NSAIDsを中心とした投薬が行われている. しかしそれでは, PCA施行中の鎮痛効果は十分であっても, PCA終了後のNSAIDsによる体動時の疼痛緩和は, 不十分であることが多い. これに対し米国では, 術後疼痛管理にはオピオイド系薬剤が使用されており, その鎮痛効果はもちろんのこと, 入院日数の短縮にも大いに役立っている. 一方日本では, オピオイド系薬剤は麻薬に指定...
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Veröffentlicht in: | 医療薬学 2001/06/10, Vol.27(3), pp.298-302 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 現在広島市立安佐市民病院では, 整形外科における術後疼痛管理には, 手術直後から約24時間は, クエン酸フェンタニルによるPCA(Patient Controlled Analgesia)が施行され, その後は, NSAIDsを中心とした投薬が行われている. しかしそれでは, PCA施行中の鎮痛効果は十分であっても, PCA終了後のNSAIDsによる体動時の疼痛緩和は, 不十分であることが多い. これに対し米国では, 術後疼痛管理にはオピオイド系薬剤が使用されており, その鎮痛効果はもちろんのこと, 入院日数の短縮にも大いに役立っている. 一方日本では, オピオイド系薬剤は麻薬に指定されているため, その適応が限られており, モルヒネ徐放剤においては, 癌性疼痛にしか保険適応が認められていないのが現状である1). そこで今回我々は, 疼痛に対して保険適応があり, 経口投与も可能であるリン酸コデイン錠に着目し2), 体動時の痛みを抑えることにより, ADL(日常生活動作)及びQOL(生活の質)を改善し, さらに早期離床および早期リハビリ開始が可能となることを目的として, その効果について検討した. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.27.298 |