3. ショックを伴った絞扼性イレウスの術後に高気圧酸素治療を併用した1例

【症例】80才, 女性. 【現病歴】腹痛にて当院へ転院搬送. 【来院時所見】血圧71/49mmHg, 脈拍数106/分, 腹部膨満は著明で, 圧痛, 反跳痛を認めた. 腹部CTから大量腸管の壊死をきたした状態と考え緊急手術を行った. 【手術所見】S状結腸が回腸に巻絡した絞扼性イレウスで, 約2mの壊死回腸を切除, 端々吻合を行った. 【経過】術後, 自発呼吸が安定していることを確認したのち直ちに高気圧酸素治療を行った. 縫合不全, S状結腸の虚血性合併症をきたすことなく経過した. 【結語】ショックを伴った巻絡性絞扼性イレウスの術後に高気圧酸素治療を併用した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:山口医学 2011, Vol.60 (5), p.199-200
Hauptverfasser: 井上健, 前田優香, 藤本拓也, 三代英紀, 村田聡樹, 古賀靖卓, 金子唯, 古谷卓三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】80才, 女性. 【現病歴】腹痛にて当院へ転院搬送. 【来院時所見】血圧71/49mmHg, 脈拍数106/分, 腹部膨満は著明で, 圧痛, 反跳痛を認めた. 腹部CTから大量腸管の壊死をきたした状態と考え緊急手術を行った. 【手術所見】S状結腸が回腸に巻絡した絞扼性イレウスで, 約2mの壊死回腸を切除, 端々吻合を行った. 【経過】術後, 自発呼吸が安定していることを確認したのち直ちに高気圧酸素治療を行った. 縫合不全, S状結腸の虚血性合併症をきたすことなく経過した. 【結語】ショックを伴った巻絡性絞扼性イレウスの術後に高気圧酸素治療を併用した.
ISSN:0513-1731