糖尿病モデルKK-Ayマウスのグルコース代謝における紅藻Porphyra yezoensis由来ポルフィラン摂取の影響

紅藻Porphyra yezoensis由来ポルフィランは水溶性食物繊維の一種である. 本研究では, 2型糖尿病モデルであるKK-A yマウスのグルコース代謝におけるポルフィラン摂取の影響を調べた. マウスを4群に分け, 5%セルロース(コントロール)群, ポルフィラン(POR)群, ポルフィランアルギニン塩(POR Arg)群, ポルフィランカリウム塩(POR K)群とした. 3週間の試験飼育後, 血漿のインスリンレベルとインスリン抵抗性指数(HOMA-IR)はPOR群でコントロール群よりも有意に低下した. コントロール群と比較して, 血漿アディポネクチンはPOR群, POR Arg群, P...

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Veröffentlicht in:日本栄養・食糧学会誌 2012-04, Vol.65 (2), p.83-84
Hauptverfasser: 北野由希, 村角幸樹, 段晶晶, 黒瀬孝介, 小林俊一, 菅原達也, 平田孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:紅藻Porphyra yezoensis由来ポルフィランは水溶性食物繊維の一種である. 本研究では, 2型糖尿病モデルであるKK-A yマウスのグルコース代謝におけるポルフィラン摂取の影響を調べた. マウスを4群に分け, 5%セルロース(コントロール)群, ポルフィラン(POR)群, ポルフィランアルギニン塩(POR Arg)群, ポルフィランカリウム塩(POR K)群とした. 3週間の試験飼育後, 血漿のインスリンレベルとインスリン抵抗性指数(HOMA-IR)はPOR群でコントロール群よりも有意に低下した. コントロール群と比較して, 血漿アディポネクチンはPOR群, POR Arg群, POR K群で有意に増加した. これらの結果から, 食餌性ポルフィランはアディポネクチンレベルの増加を介して, 糖尿病のグルコース代謝を改善させることが示唆された.
ISSN:0287-3516