医学部卒業後の女性医師の進路―東京慈恵会医科大学女性卒業生へのアンケート結果から

「I. はじめに」近年医学部に進学する女性の割合は増加し, 4割を超える大学も多い. しかし, 卒後臨床研修制度の改定により, 卒業大学以外で研修する新卒医師や研修後の進路を卒業大学以外に選択する医師も増加している. 女性医師が大学病院を研修修了後の職場に選択しない場合, 大学病院での働き手の不足から医療崩壊につながることも憂慮される事態となっている. 大学卒業後の女性医師がどのような医師としての働き方をしているのか, 個人生活はどのようになっているのかなど総合的に把握することは大学病院での今後の女性医師の働き方を考える上で重要であろう. 今回東京慈恵会医科大学(以下本学)育児支援ワーキンググ...

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Veröffentlicht in:東京慈恵会医科大学雑誌 2011-07, Vol.126 (4), p.163-168
Hauptverfasser: 川瀬和美, 岡崎史子, 西岡真樹子, 永田知映, 山田順子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」近年医学部に進学する女性の割合は増加し, 4割を超える大学も多い. しかし, 卒後臨床研修制度の改定により, 卒業大学以外で研修する新卒医師や研修後の進路を卒業大学以外に選択する医師も増加している. 女性医師が大学病院を研修修了後の職場に選択しない場合, 大学病院での働き手の不足から医療崩壊につながることも憂慮される事態となっている. 大学卒業後の女性医師がどのような医師としての働き方をしているのか, 個人生活はどのようになっているのかなど総合的に把握することは大学病院での今後の女性医師の働き方を考える上で重要であろう. 今回東京慈恵会医科大学(以下本学)育児支援ワーキンググループでは本学卒業の女性医師にアンケート調査を行ったので報告する. 「II. アンケート」アンケート調査は, 育児支援ワーキンググループの呼びかけで, 昭和61年卒業以降の本学女性卒業生の有志が同級の女性医師の現住所などを確認後アンケート調査票を郵送し, アンケート調査の同意を得られた時点で, 無記名回答した後育児支援ワーキンググループ委員長川瀬和美宛に返送していただくという形式をとった.
ISSN:0375-9172