音声入力画像診断読影レポート作成システムの使用経験
当院ではPACS環境下における放射線科画像診断読影レポート作成システムを用いてきた. 今回音声入力ソフトが完成し, 本年3月より全ての読影に使用している. この使用経験につき報告する. ソフトは1998年より当院のレポート作成システムにて構築したデータベースを放射線科医用知識辞書とし, 日立メディコが作成した音声入力ソフトNatural-Report(Acess97)である. 音声入力はレポート本文のみでなく, 患者ID, 検査区分, 検査部位, 文字削除, 検索, 承認, 登録, 印刷も行え, 時に起こる誤認識以外はタイプする必要はない. 実際読影時のビデオ撮影を行い認識率を測定し, キーボ...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院ではPACS環境下における放射線科画像診断読影レポート作成システムを用いてきた. 今回音声入力ソフトが完成し, 本年3月より全ての読影に使用している. この使用経験につき報告する. ソフトは1998年より当院のレポート作成システムにて構築したデータベースを放射線科医用知識辞書とし, 日立メディコが作成した音声入力ソフトNatural-Report(Acess97)である. 音声入力はレポート本文のみでなく, 患者ID, 検査区分, 検査部位, 文字削除, 検索, 承認, 登録, 印刷も行え, 時に起こる誤認識以外はタイプする必要はない. 実際読影時のビデオ撮影を行い認識率を測定し, キーボード入力と音声入力にかかる所見入力時間の比較検討を行った. 認識率は同音韻語誤認識, 勘違い, 制御語誤認識, 欠落, 語尾誤認識と加算し, これを正解単語数より引き, 正解単語数で除した値である. 当科診断医5名の認識率は平均97%と高く, 日常のレポート作成に問題なく使用可能である. 一所見作成に要する平均時間はキーボード入力が351.4秒(5分51秒), 音声入力が150.6秒(2分31秒)であり, 音声入力はキーボード入力と比較し57.1%の時間の短縮が見られた. 実際に4ヵ月使用し良好な認識であり, 快適な作業環境となっている. 現在病院病理部での音声入力ソフトを作成中であり, 今後電子カルテの導入に向けカルテの入力を音声認識にする医用知識辞書作成を行っていく方針である. |
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ISSN: | 0375-9172 |